齋藤裕一

看護師

訪問看護は病棟とは違った世界です。 迷っているのでしたら、一度やってみるのも良い経験になると思います。

精神病棟の経験を活かせる可能性

今までの経験を活かして違う分野で働いてみたくなったのが転職をするきっかけです
訪問看護師になってから6ヵ月が経ちました。 一般病棟は、准看護師時代に経験し、広島の精神病棟で9年間働いていました。精神病棟では、パーソナリティー障がいや発達障がいをお持ちの方が多かったです。薬物療法は医師の分野ですので、私は主に認知行動療法的な分野で関わっていました。 今までの経験を活かして違う分野で働いてみたくなったのが転職をするきっかけです。

訪問看護を選んだ理由

認知行動療法をもっと深めたい
男性看護師としての難しさは女性の利用者様への対応で感じたこともありますが、それ以外はあまり気になりません。どういう仕事を今後していこうかと考えたときに、やはり認知行動療法をもっと深めたいと思いました。一対一での利用者様との関わりを活かせるのではないかと思い、訪問看護師を選びました。 認知行動療法と訪問看護では、一人の利用者様に1時間とか使えるところは似ています。 たまたま今の就職先で「精神科経験者歓迎」となっていので、応募することにしました。

実際に訪問してみると異質空間だった

限りあるものを工夫して使い看護をする
利用者様のお宅にうかがって看護するというのは、私にとって異質空間で仕事をするような感じでした。病棟では当たり前に揃っていた物がない中で、限りあるものを工夫して使い看護をする、というのは慣れるまで時間がかかりました。
例えば、ガーゼがない。おむつパッドを切って、ラップで巻いて、それに穴を開けて傷口を覆う、病院では滅菌された物を使うことがルールでしたので、最初は戸惑いや不安もありました。
しかし、ラップなどは製造過程で、ある程度無菌の状態で作られていたはず、大丈夫なはず、と信じて使いました。
在宅ではそいうことも自分自身で受容していかないとなりません。

利用者様や家族とのかかわりの難しさ

最近では、自分自身が雑談を楽しんでいるな、と感じることも多くなりました
私は真面目で融通が利かないところがあり、はっきりものを言ってしまうタイプです。だから第一印象はあまり良くないかもしれません。利用者様から代えて欲しい、と言われてしまったこともあります。雑談が苦手だったことも原因ではなかったかと思います。 患者様は、雑談を楽しみにしていらっしゃる方が多いにも関わらず、最初の頃はなかなかうまく話せず大変でした。しかし、だんだん慣れてきて最近では、自分自身が雑談を楽しんでいるな、と感じることも多くなりました。

訪問看護で大切なもの

タイムマネジメントで気持ちにもサービスにも余裕を配る
私はタイムマネジメントが大切だと思います。移動距離があるので訪問看護を時間通りにしっかり終わらせ、次のお宅に向かう際の距離の短縮、移動の効率化、記録の時間の確保、等いろいろな部分でタイムマネジメントを行うことによって、気持ちにも余裕を作り、よりよいサービスの提供ができるのではないかと思います。 また、記録は大切なので、時間がないときは前もってメモを残しておく等の工夫をしています。

訪問看護の良いところ

病棟とは違った世界で一人一人と向き合う
お一人の利用者様にその時間を集中してケアすることができ、「ちょっと待って」を言わなくていい、これが一番の良いところだと思います。 また、疾患がいろいろあるので、ある程度幅広く分かっていないと困ることがあります。私は精神科が長かったので、診ていない疾患が多く困ったこともありました。しかし、独学で勉強して乗り越えてきたことで、いろいろな疾患にも対応できるようになり、精神科で働いていた時は深く勉強していましたが、広く勉強して知識を増やす良い機会だと捉えています。 訪問看護は病棟とは違った世界です。 迷っているのでしたら、一度やってみるのも良い経験になると思います。