岡田俊介

理学療法士

理学療法士として4年目を迎えます。性格は面倒くさがり屋で難しい課題があると、どうしたら避けられかと考えるタイプですが、仕事となると『ありがとう』」の言葉を聞くたびに、リハビリの世界をもっと知りたいもっと新しいことを身につけたいと前向きになれます。

学校選びと進路選択について

両親に勧められて・・・曖昧な気持ちのまま
この道に進んだ理由は、自分の気持ちというより両親に介護職や社会福祉士などを勧められたのがきっかけです。さらに専門学校を選んだのは、いろんな学校のリストの中から一番早い時期に入試を実施していて9月に合格発表があるという理由です。今流行りのAO入試形式でテストは一切なく、模擬授業がありました。5~6名のグループで実施し、試験管が『本当に勉強したいと思っている人』を審査するような形式で、無事合格しました。
専門学校に入学したのもの、始めからリハビリをやりたい訳ではなかったので、続くかどうか不安な面もありました。しかし、実際に3年間の学校生活をやってみたら、学ぶことが楽しかったので続けられました。ひとクラス40名で毎年2割くらいは国家試験に落ちるような厳しさもありましたが、幸い国家試験にも合格できました。

新卒で総合病院へ

基礎力をつけるのに最低5年
最初は、急性期と回復期の両方ある総合病院でまず基礎から身につけようと思いました。マネジャーも30代、スタッフも20代と若く、最初は覚えることも沢山あり大変でしたが、サブリーダーに近い役割もやらせてもらい沢山のことを経験させてもらいました。 3年目に回復期の方のリハビリを担当することになり、担当した患者様が退院された後、どのような生活を送るのか、どのようなリハビリをしていくのかが気になりました。
勤務していた病院には訪問するスタッフが数名いましたが、皆さん長いこと勤められているので、追加の枠はなかなか空きませんでした。基礎を身につけるにはまだ数年必要と考えていましたが、訪問看護リハビリをやりたい気持ちの方が強くて先輩に相談してみました。先輩から「やりたい事があるのなら挑戦した方がいいよ」と背中を押してもらえたので、今ではとても感謝しています。

実習生の経験

小児リハビリとの出会い
実習ではいくつかの病院を回りました。そのうちの一つに大学病院がありましたが、折角なのでそこでしかやってないようなケースを見させて欲しいとお願いしました。そこで小児のリハビリに出会いました。最初はやりたいとも思っていなかった分野でした。(笑) ただ、子供が好きで面倒をみるのも好きでした。
病院には、なぜリハビリの人が来ているのか自分の立場がわからない子供や上手くしゃべれない子供など様々です。そんな子供たちですが、出来なかったことが出来るようになると笑ってくれたり、やりたくないと言う時は嫌な表情を率直に見せてくれたり、コミュニケーションが取れると結果がよく見えるので、面白かったです。小児のリハビリをやってみたいと心に思い描くようになりました。
この時の小児リハビリの実習経験と総合病院で働いていた経験から訪問看護を本格的にやってみたくなり、4年目に訪問看護で小児リハビリもやれる道に飛び込みました。
とにかく、待ちきれない気持ちでした。

休みより仕事?!

仕事あってこその休日の楽しみ
休みの日は、サッカーやフットサルをしています。でも、連休が続くとすることがなくてどんよりしてしまうこともあります。(笑) 決して仕事が一番とは言わないですが、仕事をしていると、やりがいを感じて楽しいし、仕事があってこその休みの日の楽しみがあるように思えます。

訪問看護を始めてみて

心がけていること・・・・相手を気遣う
病院の時は、人の名前を覚えるのが苦手でした。週に1回しかお会いしないと名前だけ聞いても記憶になかなか残らないこともありましが、訪問看護では直接お会いするのですぐに覚えられます。
高齢の方と接することが多いのですが、どうしても高齢の方はネガティブに考えてしまいがちで、メンタル面が弱くなっていることがあります。 励ますのではなく、不安そうな表情をしている時を逃さないようにして、どうしましたか? と聞いて話を掘り下げる様に導きます。利用者様にサービスをお届けしている気持ちを常に持つようにしています。利用者様が何を求めているのか、何をして欲しいのか気遣います。一番大事なのは利用者様の話を妨げないようにすることです。
また、ご家族との信頼関係も大切です。 ご家族がいらっしゃらない場合はもちろんご本人様との信頼関係をしっかり築くことが大事ですが、ご本人様もご家族もあくまでも利用者様であることを念頭に言葉遣いひとつにも注意を払い、一線を引くようにしています。 
たまにご家族のいないところで、利用者様に強い口調で接したりするスタッフがいるようです。ニュースでそのような報道されるのは本当に心が痛みます。

大きなありがとうと小さなありがとう

生活の質がよくなれば・・・嬉しい
リヒバリの人は皆口を揃えて言うことですが、お礼を言われるとリハビリをやっていてよかったと思います。今まで出来なかったことが出来るようになり、生活の質がよくなることがあると本当に嬉しいです。
「ありがとう」の言葉の裏側にはいろいろあります。例えば、ご利用者様に許可を頂き、階段をなかなか上手く上れない動画を撮らせてもらいます。リハビリを重ねて、階段を上れるようになった頃、以前の動画を見てもらうと、「出来ていなかった事が出来るようになった、ありがとう」と顔を緩められて嬉しそうに御礼を言われます。これが大きな「ありがとう」です。 一方、「今日も来てくれてありがとう」と言ってもらえますが、これは小さな「ありがとう」です。「ありがとう」がこの仕事を楽しく続けられるエネルギーの源です。
また、慣れてくると何気ないジェスチャーで察したり、その人が使っている言葉で何がしたいのかわかったりする時があります。上手くしゃべれない時は、筆談を使用したりもしますが、その人のくせをよく見て会話が成り立つことが、利用者様にとってもリハビリスタッフにとっても大きな喜びです。

目指すところ

この道を突き詰めること
理学療法士の世界で、目標はひとつに決めないで何でも出来るようになりたいです。総合病院で内科・外科の疾患、整形、脳外科、難病にいたるまで大体は経験してきましたが、リハビリは新しいことが沢山入ってくるので常にアンテナを張っていたいと思います。カナダが進んでいるようです。日本は遅れていると思うので、上手くいかなかったことがあれば専門の医師に聞いたり、勉強会に参加したりして覚えていき、どんどん突き詰めていきたいと思います。

学生へのメッセージ

やりたいことを最初にイメージしてからプランを立ててみる
学生の頃は、何をやりたいか考えていると思いますが、頭で考えているだけでは実現するのは難しいと思います。クリニックや病院、施設、ステーションで土台になることを勉強してからでも、決して遅くはありません。焦ることはありません!
国家資格があればどこでも仕事は出来ますが、土台をしっかり築いておくことが、利用者様によいリハビリをすることが出来ますし、喜んでもらえる近道になることは間違えないと思います。
やりたいことを最初にイメージしてからプランを立ててみると案外上手く行くと思います。実際はやってみないとわからないことばかりです。実際やってみて、出来なければ手段を変えたり、ある程度出来たら更にプラスしてみたりして、やりたい気持ちを大事にして欲しいと思います。